新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
さて、今回のお正月は行動規制もありませんでしたが、皆様はどのように過ごされたのでしょうか?私は初詣に行ったのですが、感染対策の一環か、手水舎が柄杓で水を受けるのではなく普通の蛇口になっていたのが衝撃でした(笑)
年末にお会いした患者様の中に「今年こそ帰省する予定です」と仰っていた方もいらっしゃったのですが、数年ぶりに親戚と顔を合わせたという方も多いかと思います。久しぶりに会うと、見た目の変化に目が行ってしまいがちですが、薄毛に関して、ご自身の将来が不安になったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。確かに薄毛が遺伝するというのは有名な話ですが、実際薄毛のどんな部分が遺伝しているのかまで知っている方は、あまり多くありません。そこで今回は、知っているようで知らないAGAの遺伝について解説します。
避けられない!!遺伝する2つのAGAの要因
AGAは、もともと毛乳頭細胞に存在する5αリダクターゼという酵素がテストステロンと結びつき、ジヒドロテストステロンとなり受容体に取り込まれることで、脱毛や毛髪の成長を止める信号を出してしまうことです。この中で遺伝として引き継いでしまうのが、5αリダクターゼの活性度と受容体の感受性といわれています。
5αリダクターゼの活性度が高ければテストステロンと結びつきやすくなってしまい、ジヒドロテストステロンを過剰に生成する可能性があります。また、受容体がジヒドロテストステロンを取り込む感受性が高いことも相まって、AGAを起こしてしまいます。
特に受容体は母方の染色体から引き継ぐものなので、母方の遺伝で薄毛になるといわれることもあります。
避けられる⁈家族がAGAでも自分はならないためには
上で述べた遺伝によって受け継がれてしまう2つの要因は、あくまでAGAになる条件のうち一部がそろっている状態です。皆様もよく聞く、ストレス・バランスの悪い食事・運動不足・睡眠不足・食生活の偏りだけでも十分AGAを引き起こしてしまいます。そのため、家系的に薄毛になるかも…と心配されている方は自分で遺伝以外の要因を回避しましょう。とはいえ、多忙な現代人は規則正しい生活を送ることが何より難しいですよね。そんな方はAGA薬で予防するのも1つの手段です。AGA薬はサプリなどとは違い医薬品になりますので、必ず専門クリニックに相談して処方をしてもらいましょう。
いかがだったでしょうか。将来を見越して何か対策をしようとお考えの方は、まず正しい知識を持って適正な対策をすることを優先してくださいね。
それではまた次回!