植毛には人工毛植毛と自毛植毛があります。(くわしくはコチラのページをご参照ください。)
そして、一口に自毛植毛といっても、自毛植毛にも種類があります。
このページでは、自毛植毛の種類についてご紹介します。
FUT式について
FUT式の正式名称はフォリキュラー・ユニット・トランスプランテーションですが、一般的にはその頭文字をとってFUT式と言われています。
FUT式の一番の特徴は、メスを用いて皮膚ごと切りとるという事にあります。
人間の髪の毛は、均等に、等間隔に生えているわけではございません。1つの毛穴に大体2~4本の毛が生えていますが、毛の生えている方向などは人によってまばらです。
FUT式は、それらを考慮したうえで皮膚ごと切りとるので、毛根から生えたままの状態、毛包単位での植毛が可能です。
その為、毛髪の自然な流れを再現することにも向いており、定着率と発毛率も高いものになります。
しかし、当然メリットばかりではなく、デメリットもあります。
FUT式の一番のデメリットは皮膚を切開している為、必ず傷跡が残るということがあげられます。
また、傷の箇所からは2度と毛が生えてこない為、一生において植毛できる回数というものも限られてきます。
もう一つ、デメリットとして挙げられるのは、術後回復が遅い事と、細かい作業になるので手術時間も長くなり、体への負担が大きいという事です。
その為、世界的にはFUT式の方が主流でしたが、日本では、FUT式を採用するクリニックの数は減少傾向にあります。
TOMクリニックでも、患者様への負担が大きいという観点から、FUT式は行っておりません。
FUE式について
FUE式とは、FUT式と異なり、メスを使わない植毛となります。
メスを使わない代わりに直径1mm前後のパンチを用いて、ドナーとなる毛包を採取する手法になります。1960年代に幅広く用いられた「パンチ・グラフト法」の変法となるのがこのFUE式植毛です。
一つ一つ手作業で毛包をくり抜く為、傷が残りにくくなっていますが、人の手で行うものとなりますので時間がかかり、1度に大量のグラフトを採取するメガセッションなどには不向きの手法となっています。
メスを使用しない植毛となりますので、術後回復が早く、痛みの少ない手術法となります。
ARTASについて
ARTAS植毛とは、最先端医療植毛ロボット「ARTAS」を用いた植毛のことです。ARTASに搭載された4つのCCDカメラにより、毛髪の向きや角度、密度などを1秒に50回撮影して把握します。その撮影したデータをもとにドナーとなる毛髪の状態を正確に判別し、最適なドナーをARTASに備え付けてあるニードルで採取していきます。
医師がモニターで随時確認している上に安全センサーが備え付けられていますので、安全面にも優れているのがARTASです。
ARTASの一番の特徴はFUTのメリットとFUEのメリットを併用しているという事にあります。
つまり、ARTASはメスを使わない為傷が残らず、的確なドナーをロボットが見極めて採取するため生着率も高く、体への負担が少ない為術後の回復が早いというメリットがあります。
しかし、ARTASは高額な医療機器となる為、日本で導入しているクリニック数が少ない事がネックとなっています。
TOMクリニックは、ARTASを導入した数少ないクリニックのうちの一つです。
進化し続けるARTAS
従来のARATSは、ドナーを採取する工程のみ行う事が可能で、あとは人の手によって行われていました。
しかし、ARTASは日々進化し続けている為、最新のバージョンではスリットの工程も行う事が可能となりました。
このことにより、ショックロスのリスクを大幅に削減する事が可能になりました。
また、時間効率が格段にUPしたことにより、体への負担も減り、毛の生えている角度を計算してスリットを行う為、生着率も上昇しています。
TOMクリニックでは、ARTAS植毛を用いた植毛を行っています。
ARTASについてもう少し詳しく話を聞きたい、という方は、お気軽にお問合せ下さい。