数年前から健康についてTVや雑誌で特集されることなど多くなり、健康ブームが巻き起こっていますね。
その為、トレーニングジムに通ったり、筋トレを日課にしている方が増えたのではないでしょうか?
だからなのか、最近ではお電話なのでも「筋トレをするとAGAを進行させますか?」などのお問合せを頂くことがございます。自分磨きや健康の為、奮闘されている男性の皆さんなら気になりますよね。
なぜそのような噂があるのか、筋トレと薄毛治療の関係について真偽をハッキリさせましょう!
筋トレが原因で薄毛になると言われている理由は大きく3つあります。
〇薄毛疑惑1 タンパク質による要因
まず一つ目は、タンパク質の吸収優先度の違いによるものです。
筋トレは負荷を筋肉に与え、繊維を痛め修復させることで筋力をアップさせます。この時、筋肉を修復に必要な栄養素がタンパク質です。よく筋トレ後に高タンパク質のプロテインを飲まれている方を見かけるのは、この為ですね。
このように身体の回復に重要なタンパク質ですが、実は髪の毛も同じタンパク質から構成されているのはご存じでしたか?
どちらにもタンパク質は必要になりますが、生命の危機を考えた上で疲労している筋肉をと回復させることが優先され、筋肉の方にタンパク質が供給されます。その結果、髪の毛への供給が間に合わず、脱毛が促進され薄毛へと進行する可能性があります。
〇薄毛疑惑2 男性ホルモンによる要因
二つ目に関係があるとされているのが、男性ホルモンの影響です。筋トレをすると男性ホルモンのテストステロンの分泌量が増加すると言われています。
「男性ホルモンが増えるとAGAは進行してしまうのでは?」と思った方、惜しいです!
いくら男性ホルモンであるテストステロンが増えても、結び付く先「5aリダクターゼ」の量が少なければAGAの進行に結び付きません。また結び付いたとしても、男性ホルモン受容体の感受性が低ければ、AGAへの影響は少ないと考えられています。
ということは、筋トレでテストステロンが増加しても、薄毛AGAに繋がる可能性は低いと言えます。
〇薄毛疑惑3 活性酸素のによる要因
三つ目は筋トレと合わせて行う有酸素運動に隠されています。有酸素運動は、酸素を消費して身体の代謝を行い、その時に必ず「活性酸素」が発生します。この活性酸素による影響が挙げられます。
活性酸素が増えると身体の酸化を高める事から、細胞が老化すると考えられます。このように活性酸素が増えることで、頭皮の細胞も老化可能性が高くなり、薄毛を引き起こすかもしれないと言われています。しかし、運動の頻度や継続時間などを考えると、すぐに細胞が老化する可能性は低いと言えます。その結果、活性酸素も薄毛を誘引するという根拠にはなりえないと言えます。
少し専門的な事を中心にお話したのですが難しかったですか?しかし、専門性が高く難しいからこそ不明確な情報が広まってしまった可能性があります。今回のお話で皆さんのお悩みを少し解消することはできたでしょうか?
次回は、筋トレによる影響だけでなく〇〇〇を怠ると薄毛の可能性が・・・!
筋トレだけでなく、あらゆる運動において重要なことがございます。その為、現在運動を継続的に続けている方はぜひ見てくださいね!では、またお会いしましょう。