AGAの詳細とその仕組み
・AGAとは?
AGAとは、Androgenetic Alopecia(アンドロジェネティック・アロペシア)の略語で、日本では「男性型脱毛症」と訳されています。
AGAの症状には、思春期以降に表れ、生え際や頭頂部の髪のいずれか一方、もしくは、その両方から薄くなっていくという特徴があります。
髪が細く、弱弱しく短い毛が増えてきたなら、それはAGAの症状の表れかもしれません。
AGAは、進行性の病なので、何もしないで放置していると、症状は良くなるどころか悪化していく一方です。AGAの症状が表れたのなら、早めの対策を行う事が肝心です。
実は、AGAは、病気である為、病院で治療する事が可能です。
繰り返しになりますが、放置しておくとどんどん毛量は減り続けてしまいますので、早めの治療を行う事が、AGA治療においてもっとも重要だとされています。
何故AGAになるの?
AGAになる原因は、遺伝要因や男性ホルモンバランスの乱れ、過度な喫煙や飲酒が例として挙げられるような生活習慣の乱れ、栄養バランスの偏り等、本当に様々です。
その中で、AGA最大の要因だとされているのは、男性ホルモン「テストステロン」の影響です。
男性ホルモン「テストステロン」とは、筋肉増大や骨格形成など、一般的に男らしいとされている身体づくりに欠かせないホルモンで、それ単体が薄毛の要因となるホルモンではありません。
しかし、テストステロンは、還元要素である5αリダクターゼと結びつくことによって悪玉脱毛ホルモンジヒドロテストステロン(DHT)という成分に変換されます。
そしてこのDHTが毛乳頭細胞にある受容体と結合することで、ヘアサイクルの成長期を短くしてしまいます。
ヘアサイクルの成長期が短くなると、相対的に休止期が長くなり、髪が太く長くなるといった成長を十分にしない為、細く短い髪が多くなり、抜け落ちてしまう髪が増えてしまいます。
そのことで、全体的なボリュームが減ったり、地肌が透けて見えたり、生え際が後退したりと薄毛の兆候が表れてしまいます。
・薄毛になりやすい人は?
ハゲは遺伝って本当?
└薄毛は遺伝という話を耳にしたことがある人が多いように、確かに薄毛に遺伝は要因として絡んでいます。
薄毛遺伝子はX染色体の中に含まれている為、父と母どちらからの遺伝かというと、母親からの遺伝という事になります。
また、薄毛は隔世遺伝となるので、母型の父親、つまり祖父からの影響を大いに受けると言われています。
しかし、まだ遺伝要因に関しては明らかになっていない面も多いので、祖父や母が薄毛だから自分も必ず薄毛になる・・・という訳ではありません。
逆に、家系に薄毛の人が誰一人もいないのに自分だけ薄毛になった!というケースもあり得ます。
これは家族にだれも花粉症の人がいないのに自分だけ花粉症になったという事と一緒の仕組みです。
その為、遺伝が要因で薄毛になりやすいというのは半分本当で半分嘘と言う事になります
ハゲになりやすい体質はあるの?
└薄毛になりやすい体質は、還元酵素5αリダクターゼの量が多い人程、テストステロンがDHT(ジヒドロテストステロン)に変換されやすくなってしまうため、薄毛になりやすくなっています。
同じ兄弟でも、どちらか片方だけ薄毛だという現象が起こるのは、還元酵素5αリダクターゼの量が異なっているからです。
薄毛治療において、この還元酵素5αリダクターゼを阻害することが重要となってきます。
AGAの進行度(ハミルトン・ノーウッド分類)
一言にAGAといっても、AGAは進行性のものなので、進行度によって症状が異なっています。
アメリカの医師、ハミルトンは、この異なるAGAの症例をパターン別に分類しました。ハミルトンが分類したものを医師ノーウッドが改定した為、現在でも使用されている薄毛の進行度合いの目安をハミルトン・ノーウッド分類といいます。
Ⅲ型よりⅡ型、Ⅱ型よりⅠ型と、症状が軽いうちに治療を行う事で、より早く治療が可能になります。
Ⅴ型になるまで放置しておくと、根気強い治療が必要となってきますので、出来るだけ早く薄毛の専門クリニック・治療院へ相談しに行きましょう。
症状に合わせた治療を行う事で、薄毛は改善する事が可能です。
まずは医師に相談することからAGA治療を初めてみてはいかがでしょうか。