こんにちは。TOMクリニックです。
当院では日々多くの患者様に薄毛のご相談をいただいております。ですが、その中で薄毛が気になり始めてすぐに来ました!という方はほとんどいらっしゃいません。というのも、皆様はじめは自力でなんとかできないかと試行錯誤されているからです。
ご自身での対策として、とりあえず育毛剤を試したけど効果がなかったという声が非常に多いです。もしかしたら、お心当たりがある方がいらっしゃるのではないでしょうか。実は、育毛剤は“薄毛を治す”目的のものではないんです。そこで、今回は育毛剤の役割についてご紹介できればと思います。
◆育毛剤の効果とは?
そもそも育毛剤は、どのような効果があるのでしょうか。
育毛剤とは、その名の通り毛髪を育てるための肥料のような役割があります。栄養が行き届いておらず、細くなってしまった毛髪に、外から栄養を与えて育毛を助けます。育毛を促す成分には主に、D-パントテニルアルコール(パンテノール)等の毛母細胞の活性化成分や、酢酸DL-α-トコフェロール(ビタミンE誘導体) 等の血行促進成分が含まれております。ただ、これらの育毛促進成分が豊富に含まれているからといって、薄毛が治る訳ではありません。
◆育毛剤では薄毛は治らない
なぜ育毛剤では薄毛が治らないのでしょう。
そもそも、薄毛の原因の根本は「ホルモンの影響」の為、いくら育毛剤を使用していても、薄毛を引き起こしている原因が解決することはありません。
薄毛になる理由とは、男性ホルモン「テストステロン」の影響で、毛周期(ヘアサイクル)の成長期が短くなってしまう事です。ヘアサイクルとは、毛髪の成長期・退行期・休止期の状態であり、通常は2-6年の成長期に太くしっかりした毛髪になります。しかし、成長期が短くなってしまうと、十分に成長しないまま退行期・休止期に移行してしまうため、細い毛髪になってしまったり、抜けやすい状態になってしまうのです。
詳しい薄毛になるメカニズムについては、「こちら」
◆育毛剤の効果を高めるには
ここまでの内容をご覧頂くと育毛剤は効果がないものと思われる方がいらっしゃるかもしれません。
確かに、「薄毛を治したい」という方には、不向きな薄毛対策かと思われます。
ただ、育毛剤には上記でご説明した通り、育毛を促す重要な成分が含まれています。その為、薄毛の原因になっているホルモンを抑制する薄毛治療にプラスで育毛剤を使用する事により、薄毛の進行を抑制しつつ、丈夫な毛髪が育つことを促してくれます。ホルモンを制御してくれる薄毛治療でいうと”フィナステリド””デュタステリド” のAGA内服薬や、”フィナステリド””デュタステリド”のそれぞれの効果を、気になる箇所だけに直接狙い打ちするメソセラピーがあります。
まずは、「今生えている髪の毛を維持したい」のか「薄毛を改善し、毛量を増やしたい」のか、等の仕上がりのイメージに合ったものに絞って治療を行われる事が、効率よく理想の仕上がりに仕上がる最短ルートかと思います。是非一緒にご相談させてい頂きながら、最短ルートを見つけましょう!